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| プリント技術を核とする各種情報通信機器をグローバルに供給するブラザー工業では、ユーザサポートの一環としてWebサイトを積極活用している。その運用で課題となったのが、米国から日本へのサーバ設備移行に伴うレスポンスの低下。「海外のお客さまにも快適なアクセス環境を維持できる方法はないか」--こうした悩みを解決したのが「BBCDN」だった。 |
明治時代にミシン修理業からスタートしたブラザー工業は今、売り上げの約7割を占めるプリンター、FAX、デジタル複合機などの情報通信機器分野で大きな成長を遂げている。また、その実績の約8割を海外市場で稼ぎ出すグローバル企業でもあり、現在39の国・地域に拠点を設け、世界中のお客さまに製品やサービスをお届けしている。
同社が世界中で支持される理由は、コストパフォーマンスの高い製品群と、充実したユーザサポートにある。そして後者では、Webサイトも積極的に活用し、各製品の使い方やトラブル対応に関する分かりやすい解説、取扱説明書やドライバ・ユーティリティソフト等のダウンロードなど、きめ細かなサービスメニューを揃えている。
同社のWebサイトは1995年、顧客数の多い米欧からのアクセスを考慮し、米国に開設された。しかし、運用を続けるうちに、Webサーバを預けていたデータセンタで障害が頻発するようになった。そこで、日本国内へWebサーバを移設することを決めた。IT戦略推進部グループ・マネジャー インフラマネージメント担当の白井啓夫部長は、「コンテンツ数もデータ配信量もどんどん増えていたので、本社に近い場所で運用管理したほうが効率的だという判断もありました」という。
IT戦略推進部グループ・マネジャー 部長インフラマネージメント担当 |
まずは2001年にユーザサポート用サイトを米国から切り出し、「ブラザーソリューションセンター」と名付けてサイトを一新。2005年には「brother.co.jp」および「brother.com」のコンテンツすべての移行を完了した。
このときに大きな懸念材料となったのが、海外の顧客からサーバが離れることによるレスポンスの低下だった。IT戦略推進部 エグゼクティブ・エキスパート 鈴木 奉専門部長は、「サイトの運用管理が楽になる反面で、お客さまにご迷惑がかかるのは許されません。この問題を何とかしようと、さまざまな策を模索しました」と振り返る。
そうした折りに、NTTコミュニケーションズから1つの解決策が提案された。それが、Web配信ソリューション「BBCDN」(Broadband CDN Powered by Akamai)である。同サービスは、世界70カ国・2万台以上設置されているコンテンツ配信サーバ(キャッシュサーバ)を活用し、個々のエンドユーザに最も近いサーバからコンテンツを配信するもの。世界中に顧客を有するブラザー工業に始から2カ月後の2005年8月、日本でのWebサイト本格運用と同時に、BBCDNの活用がスタートした。
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