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しかしながら、同サービスには課題があった。Webサーバへのアクセスが集中すると、レスポンスの低下によって利用者から「サイトが見れない」「表示が遅い」といった苦情が寄せられていた。その影響は、列車運行を管理する司令所からの運行情報更新作業に及ぶこともあった。
大打撃を受けたのは2005年7月23日。都内で最大震度5強を記録した千葉県北西部地震だった。首都圏のJR線などが最大4時間ストップしたこの時、小田急線はほぼ通常運行を続けることができたのだが、地震発生が夕方だったこともあり、帰宅の足を心配した利用客のWebアクセスが殺到し、サーバが完全にダウンしてしまったのだ。
このトラブルを受けて、「どんな事態にも情報を確実に届けられる仕組みを確立しなければ」と考えた同社は、コンテンツ配信インフラの抜本的な見直しに着手。その最適解として、NTTコミュニケーションズのWeb配信ソリューション「スマートコンテンツデリバリー」(SCD)の導入を決めた。
経営企画本部 IT・カード担当 |
SCDは、企業のWebサーバ(オリジンサーバ)に代わり、国内外の主要ISPとダイレクト接続されているNTTコミュニケーションズのグローバルIPネットワーク内に設置されたキャッシュサーバで、安定的なコンテンツ配信を実現する。また、既存のシステム構成を大きく変えることなく、簡単な設定変更のみで利用できる点も特徴だ。
経営企画本部IT・カード担当の竹野克己アシスタントマネジャーは、「Webサーバをホスティングしている業者から、サーバ機器・ネットワーク増強の提案もあったのですが、どのくらい増強すればアクセス集中に耐え得るのかという判断材料がなく、費用対効果に不安がありました。その点、SCDであれば信頼性も高く、予測不可能なアクセス集中の対策やいざというときのための予備投資をする必要がないため、コストの面でも問題ないと判断しました」と話す。実は、同氏は以前にSCDの紹介を受け、他社の導入成果も聞いていたことから、インフラ改善の話が持ち上がった時、即座にSCDが頭に浮かんだという。
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