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| フィッシング、ワンクリック詐欺などを防ぐシステムを開発しているセキュアブレインでは、150万人以上にもおよぶユーザーにアップデートファイルを配信するサーバーの容量が限界に近づいていた。いかに迅速かつ安定的にファイルを配布するかがビジネスの鍵。柔軟なインフラ構築が可能であり信頼性の高い「スマートコンテンツデリバリー」 |
セキュアブレインは、米国の大手セキュリティソフトベンダーで活躍していたセキュリティ対策のスペシャリストたちが、純国産セキュリティソフトベンダーをめざして2004年に創立した会社だ。銀行などをターゲットに本物のサイトか偽サイトかを簡単に判別できるフィッシング対策システム「フィッシュウォール」を開発。企業には「フィッシュウォールサーバー」を販売、ユーザーにはサイトの真偽を緑のシグナルで簡単に判別できるブラウザ用ツールバー「フィッシュウォールクライアント」を無料配布している。
ウイルス対策ソフトと同じように「フィッシュウォールクライアント」も定期的なアップデートが必要だ。これを行うためのプログラムを「パッチ」と呼ぶ。セキュアブレインでは年間4〜5回パッチファイルを公開して、ユーザーにアップデートを呼びかける。パッチファイルはデータセンタにホスティングされたサーバーからダウンロードされる仕組みだ。通常、パッチファイルのダウンロードは数秒で済む。しかし、ユーザーが急激に増え、80万人を超えたころからサーバーの負荷が過重になり、ダウンロードに時間がかかるようになった。さらにユーザーは増え続け150万人に達した。ユーザー数の増加に合わせてサーバーの同時接続数を制限するなど、当時の環境で可能な限りの対応をしながら配布を続けてきたが、ダウンロードの遅さに対してユーザーかららはクレームが寄せられ、早急な対策が必要だった。
セキュアブレインでは大量のアクセスに対応するため、サーバーや回線の増強を検討したが話は単純ではなかった。アップデート用パッチのダウンロードはパッチファイルの公開直後に集中する。ユーザーのアクセスが集中するパッチファイル公開直後にあわせてインフラを増強すると、通常時には過剰なスペックとなる。もっと臨機応変に配信力を高めることはできないか、取締役常務執行役員の田島久行氏は単純なサーバー増強とは異なる方法を探っていた。
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