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工業用から個人向けまで、貴金属分野で幅広く事業を展開する田中貴金属工業では、近年の貴金属地金の価格高騰の影響で、自社サイトの貴金属相場ページにアクセスが集中。サイト表示に遅延が発生し、ビジターによるF5攻撃も加わって、サーバのレスポンスが著しく低下した。そこでキャッシュサーバを利用する「スマートコンテンツデリバリー(SCD)」に白羽の矢が立った。 |
田中貴金属工業は1885年の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開している田中貴金属グループの筆頭企業だ。グループ全体で見ると、事業の約9割は工業用。LSIなどに使われるボンディングワイヤでは、世界シェアNo.1を誇る。個人向けに投資用地金の販売、貴金属積立なども展開しており、インターネットによる純金&プラチナ積立「G&Pプランナー」は人気を博している。
貴金属部 |
同社では、金やプラチナなどの貴金属相場を自社サイトで公表している。貴金属部の五十嵐弥生氏はその意義をこう語る。「貴金属を工業用・個人用と幅広く販売する企業として、その日の貴金属相場を提供することは弊社の使命と考えています。ホームページでの公開はもとより、日経新聞でも前日の相場を掲載しています。」
近年、世界的に貴金属地金の価格が上昇している。中でも資産ポートフォリオの一つとして個人投資家からの注目度が高まっているという。「会社が倒産したら紙くず同然になる株式投資と違って、貴金属はそのもの自体に価値があります。遥か6000年の昔より人類が愛し求めてきた輝き。その魅力・価値は色あせません。そういった点が広く理解されはじめて、分散投資の対象として人気なのだと思います。」
貴金属相場は2007年下旬から一気に高騰し始めた。そのことが、思わぬ事態を招いた。午前9時半頃の相場ページ更新時、アクセスが集中してサイト表示に遅延が発生し始めた。年が明けてからも価格上昇が続き、早く相場を知りたいという心理から、一部ビジターのF5ボタンのリロードで状況がさらに悪化。更新のための管理者画面にさえもつながらなくなってしまった。日によっては、午前10時半を過ぎても貴金属相場を公表できない事態に陥った。社内は半ばパニック状態。顧客からはクレームの電話。早急な対策が必須だった。
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